復讐は蜜の味だが、人を呪わば穴2つ云々

まるで、刑法は犯罪者を守るために存在しているのかと言いたくなるような事件が多いです。犯罪者の人権(少年なら名前やら諸々)が秘匿される一方で、被害者はマスコミの取材の猛攻に遭ったりして実名から何から、プライバシーは丸裸にされます。

こんな現実に対して、「法律で裁けない相手に私刑を加える」というコンセプトで展開される作品は結構ありまして

「クロウ 飛翔伝説」

結婚を控えた自分と婚約者が非行少年どもに惨殺されたという実話をもとに、カラスの力で甦った主人公が、自分たちを殺した相手を、一人ずつ同じやりかたで全員殺すというお話です。

「善悪の屑」

日本で起きた酷い事件をモデルにして、加害者を同じやり方で殺すことを請け負う人達のお話です。

「デビルマン」

意外と知られていないのですが、原作の漫画の最後はヒロインが素の人間に殺され、「人間こそが悪魔よりも悪魔らしい」ということで主人公は失望して、黙示録的な結末になっています。

こういう作品、私は個人的にとても好きなのですが、何故かこの手の作品の原作者の人達には結構シビアなイベントが起きています。

クロウでは、主人公を演じていたブランドン・リー(知られてないけどブルースリーの長男)は、撮影用の空砲の中に何故か実弾が入っていて、腹にそれが直撃して死亡しています。

デビルマンの作者の永井豪先生は、「デビルマンの連載中は本当に、あらゆる類いの不幸が競い起こった」と、インタビューの中で述懐しています。

悪行を人間の手で戒めて、因果の釣り合いを保つために物理次元で復讐を加えるというのはとても分かり易くて腑に落ちるのですが、どうもこれは人間にとっては猛毒のようです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る