マイクロマネジメントと、ノーマネジメント

経営者を見ると、とにかく細かい所まで口出ししてくるタイプの人と、おおらかに、なるべく現場に権限を委譲してそれぞれに任せるという人の二種類がいることが分かります。

これの「両極」を取ると、前者は故スティーブ・ジョブズ氏と、後者は故山田昭男さんです。

ジョブズの場合、iPhoneの内部の半導体のハンダの付け方まで、美的センスでもって口出しをしたという。(そんなところ、一体誰が見るのですか?という現場の質問に「オレが見る」と堂々と返事しというから脱帽です。)

山田昭男さんはジョブスと比較するとあまり経営者としては知られていないのですが、未来工業という岐阜にある、家庭用の照明のスイッチの裏にある配電盤の大手で、創業から50年近く増収増益、労働時間の短さから休暇の多さまで「世界一従業員が幸せな会社」の社長として知られています。

彼の場合

「ホウレンソウ禁止」:あれこれ指示・管理されてやる仕事なんて楽しくないし、自発性が生まれなくなる

「ズル休みしろ」:会社がいくら収益を上げても金銭的な対価には限界がある。その分、休暇で報いる。

「競争させない、無駄に褒めない」:褒め称えられたトップのごく一部以外は全員モチベーションが下がって全体としてはマイナスになる。

上記の2人は何から何まで真逆です。

規模に差はあれ、どちらのスタンスでも企業というものは存続そして成長できるということが証明できているのはそれで良いとして、

しかしジョブズの場合、実質的な製造子会社であるFOXCONNという会社がアジアで行っている現代版の奴隷制度的な労働環境のことを彼がどれだけ知っていたかというところは疑問があって

規模はともかく私は「上から下まで矛盾と犠牲がない」ということを評価して山田昭男さんに軍配を上げよう、上げるべきだと思うんですね。

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