うつ病治療の最先端

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今の私はもう、うつ病の克服から8年ほどが経過しているために、実際に会った人からは「うつ病だったなんてとても信じられない」と言われます。結果的には、私の場合は社会と隔絶していた期間は約半年と、かなり軽く社会復帰もかなりスンナリといった部類に入るようです。残念なことに私を治してくれた催眠療法(NLP:神経言語プログラミングを応用したもの)も万能ではなかったようで、同じセラピストの先生に施術を受けても、治る人と治らない人、ものすごく時間が掛かるひととすぐに治る人がいました。(ただ、他の病気と同様にうつ病への罹患から催眠療法による治療を開始するまでの期間が短かった人ほど奏功したという感は否めません。私の場合、向精神薬の類いを使った期間はわずか3ヶ月ほどでした。副作用があまりにもきつかったので。)

私を治してくれた先生が、施術のノウハウを後進に伝えていくために弟子を取るようになり、教育機関という形で法人化もしていよいよこの催眠療法が一般的になるか?というフェーズもあったのですが、順風満帆というかたちには行かず、まだまだ催眠療法によるうつ病の治療というのは一般的になったというにはほど遠い状況にあります。それでも、闇雲に薬を投与するしかなかったうつ病に他の対処方法が、それも副作用などを気にする必要のなくて、1度治療に成功すればぶり返すこともないという治療法があるというのは大きな希望です。心療内科の先生でありかつ、NLPによる催眠療法もマスターしたという先生が数人、東京都内などで開業されており、西洋医学によるうつ病の理解と、どちらかというと東洋医学的な催眠両方の2つを使うことのできる新たな勢力として私は期待しています。

私は間違いなく、催眠療法によってうつ病の地獄から生還した人間でその生き証人ですが、私が受けたものを受けても治らない人がいるということは厳然たる事実です。うつ病と人類の戦いは一進一退。服薬と休養ではない、最先端の治療法がどういう状況にあるのか、調べたものをこちらにまとめておこうと思います。

 

医療用大麻

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大麻=麻薬というイメージが日本では強いですが、大麻の成分にも色々あります。幻覚などをもたらす成分は確かに問題なのですが、CBD(カンナビジオール)という成分はそういった作用はなく、諸外国では医療用大麻の1つとしてよく知られ、使われているものです。日本がかつて医療を学んだドイツでも、2017年には医療用大麻が合法化されるということが決まっています。日本の安倍首相の奥さまも、実は大麻の普及のための活動をなさっているのです。大麻は医療用でなくとも、葉っぱから根っこまで人間が活用できる素晴らしい素材なのです。かつてはフォードモータースが、大麻から作れるプラスチック(鉄鋼の10倍固い)で作った車を披露したことがありました。プラスチックは石油からも作る事ができるため、石油利権のネガティブキャンペーンによってここ数十年ほど不遇な時代を迎えましたが、それもまもなく晴れるのではないかと思います。

さて、このカンナビジオール(主にCBDオイルと呼ばれる)ですが、日本での利用は栄養補助食品として使う分には何の違法性もありません。通信販売で購入できる先も随分と増えて来ました。(例 https://www.cbd-oil.jp/ 違法なものを、さすがにインターネットでこんなに堂々と売らないでしょう?(笑))

この、CBDオイルの1つの効果として「抗不安」が大きくクローズアップされており、これをうつ病への対処方法として活用できないかと私は考えております。

以下、引用です。

+++ここから+++
長期間にわたり、カンナビジオール(CBD)が抗不安特性を有することについては、疑問視されてきました。しかし、研究者は、CBD摂取が、感情処理、動機、自己コントロールの役割を果たす傍辺縁系皮質の領域において、脳への血流の減少に関連していることを見出しました。

不安は、ストレス、心配、恐れに対する正常な反応であるが、非常に強い不安や、長引く、あるいは状況にそぐわない極端な不安は不安障害と呼ばれます。不安障害になると、発汗、息切れ、めまい、心拍数増加、震えなどの症状が現れたり、特定の状況を避けたりする行動を起こします。一般的に5%~7%が不安障害を抱えており、障害に少なくとも一回不安障害を発症する人の割合は29%と推定されています。
臨床実験では、ビデオカメラの前でスピーチをする方法で行われ、主観的な不安が増加するかどうかの手順で実施しました。結果は、CBDと2つの抗不安薬(ジアゼパム、イブサピロン)の両方とも不安が減衰したと報告されています。ブラジルのサンパウロ大学によって、社会不安症がの患者に対し、公共でのスピーチテスト法によるCBDの効果が研究されました。健常者12名、社会的不安障害の患者にCBDを600mg単回投与した12名、プラセボを投与した12名で、二重盲検法によって行われました。CBDを投与した社会的不安障害の患者は、認知機能障害、不快、不安が著しく減少し、予測されたスピーチの失敗が減少したという報告がされています。この研究では、同グループの先行研究で、社会不安障害の患者のうち10名が改善を確認されています。

カンナビノイド種類 : CBD
作用機序 : CB1,CB2

CBDオイルと不安との関係で代表的なもの

 

論文1

局所脳血流量に対するカンナビジオール(CBD)の影響
Crippa JA1, Zuardi AW, Garrido GE, Wichert-Ana L, Guarnieri R, Ferrari L, Azevedo-Marques PM, Hallak JE, McGuire PK, Filho Busatto G.
Neuropsychopharmacology. 2004 Feb;29(2):417-26.
*動物およびヒトの研究により、カンナビジオール(CBD)が抗不安特性を持つ可能性が示唆されていますが、これらの効果が、どのように一元的に媒介されているのかについては明らかになっていません。本研究の目的は、このことに関して、機能的神経イメージを用いて調査することでした。10人の健康な男性ボランティアを、ランダムに5人の被験者の2つのグループに分け、(99m)Tc-ECD SPECTを用いて、安静時の局所脳血流量(rCBF)を測定しました。各被験者について、1週間間隔で二度、測定を行いました。 最初のセッションでは、被験者は二重盲検手順で、CBD(400 mg)、またはプラセボの経口投与を与えられました。SPECT画像は、薬物摂取後90分に取得しました。主観的気分の状態を評価するために視覚的アナログスケールが適用されました。第二セッションでは、1回目のセッションで投与されていない薬剤を使用して同様に行われました。条件の違いによる被験者内でのrCBFを統計的パラメトリックマッピング(SPM)で比較したところ、プラセボ投与は有意な変化を誘導しなかったのに対し、CBD投与は大幅に主観的な不安を減少させ、精神的な鎮静を増加させました。CBDの抗不安効果があった脳領域の測定により、有意にECDの取り込みが減少していることを示す2つの3次元のクラスターを予測できました。本研究の結果では、CBDは、有意に主観的な不安を減少させ、精神の鎮静を高めました。これらの結果は、CBDは、抗不安特性を有しており、その効果は、大脳辺縁系と傍辺縁系領域への作用によって媒介されることを示唆しています。

 

論文2

カンナビジオールは、治療未経験の社会恐怖の患者における、模擬演説によって誘発される不安を減少させる
Bergamaschi MM1, Queiroz RH, Chagas MH, de Oliveira DC, De Martinis BS, Kapczinski F, Quevedo J, Roesler R, Schroder N, Nardi AE, Martin-Santos R, Hallak JE, Zuardi AW, Crippa JA.
Neuropsychopharmacology. 2011 May;36(6):1219-26.
*一般的な社会不安障害(SAD)は、社会生活の中で障害となる、最も一般的な不安条件の一つです。カンナビスサティバ植物の主要な非精神性化合物であるカンナビジオール(CBD)は、ヒトおよび動物において抗不安作用を示すことが知られています。それぞれ12人ずつの、健康な対照(HC)の患者とCBDまたはプラセボの単回投与を受けた治療経験のないSAD患者において、模擬演説テスト(SPST)の効果を比較することを目的として、予備的研究を行いました。視覚的アナログ気分スケール(VAMS)、負の自己ステートメントスケール(SPSS-N)および生理学的尺度(血圧、心拍数、皮膚コンダクタンス)における主観的評価は、SPST中の6つの異なる時点で測定しました。その結果、事前にCBDを投与することにより、スピーチの実行の際の不安、認知障害、および不快感を著しく低減させ、スピーチの予測に対する警戒を有意に減少させました。VAMSの評価では、対照群と比較した場合、プラセボ群で、不安、認知障害、不快感、および警告に関して高いレベルを示しました。SPSS-Nのスコアまたは認知障害、不快感、およびVANSの警告の要因において、CBDとHCの間で有意差は見られませんでした。SADの被験者におけるSPSTによって誘発される不安の増加は、CBDの使用により減少し、 HCと同様の応答が得られました。

 

カンナビジオール(CBD)と統合失調症スペクトラムとの関係性

総合失調症は、現在では脳の中の、神経伝達物質の異常が原因と考えられており、幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患である。およそ100人に1人弱がかかる頻度の高い病気である。総合失調症の患者に対して摂取するTHCとCBDの比率による影響に関する8つの研究のレビューでは、CBDの比率が高いと幻覚や妄想の症状進展のリスクを軽減する可能性が示されたのである。神経画像の研究では高いCBD含有量の方がよい神経状態を示した結果となった。CBDの臨床研究では、CBDを投与する20名と既存の抗精神病薬アミスルプリドを投与する19名で二重盲検法によって行われた。CBDは最大1日800mgの経口投与で、陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)と簡易精神症状評価尺度(BPRS)で評価された。両方とも安全で治療改善が見られ、CBDは副作用が少なかった。副作用が少ないという点で新しい抗精神病薬として有望とされている。

カンナビノイド種類 : CBD
作用機序 : CB1,CB2

+++ここまで+++

この論文が示すのは、CBDオイルは精神疾患の類いに対して間違いなくポジティブな力を持っているということ。脳の血流の改善、神経伝達物質の分泌の改善といった非常に物理的にも観察しやすく、そして外観的にも結果が出ており副作用も少ないという、至れり尽くせりの内容です。CBDオイルは濃度の濃いものを得ようとすると相応の値段になってしまうのですが、私が使っているものなどは月当たりおよそ7,000円といった出費で試すことができます。

向精神薬による治療にあまり希望を見いだせない方々には光明となるかもしれません。

 

耳が目ほどに光を感じる?「Valkee」

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冬になると日照時間が極端に短くなり、それに伴ってうつ症状を示す人が増えるということは昔から知られたことだったのですが、これに対抗するものとして開発された、Valkee(ヴァルケー)という機材が存在します。もう普通に日本にも代理店が存在し、Amazonでも購入できる状況になっているため、是非検索してみてください。iPodナノか、MP3ウォークマンかという大きさのものです。

強い白色のLEDを耳の穴に当て、陽の光を浴びている状況を擬似的に作り出すという仕組みなのですが、北欧では医療現場でも使われているもので、Amazonのレビューを見ると特に朝の寝覚めに素晴らしい効果を発揮しているようです。

・朝の5時半~9時半頃に使う(体内時計を短くする)
・夜18時~1時頃に使う(体内時計を長くする)

イライラを感じたときに使うと、フッとその気分が軽くなるという体験を寄せている方もいます。耳が受ける光の量が、人間の感じる気分に大きな影響を与えているということです。自分のうつに季節のサイクルを感じている人は試してみると良いかもしれません。また、私にも経験がありますが、うつ病の時は特に朝の寝覚めが最悪で、鉛のように重たい体を持ち上げるのが大変でしたが、寝覚めが劇的に改善されたという経験をされている方も大勢います。

 

魚油(DHA、EPA)

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「心の病は食事で治す」という本に紹介されていたものですが、魚油を多く摂ることが脳の神経細胞の膜を柔軟にして、ビタミンB群を含む神経伝達物質のやり取りを活発にするということが分かっています。

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「奇蹟の脳をもたらす食事とサプリメント」という本でも紹介されていますが、ある米国の医学部の学生達(試験期間中)を被験者にした実験では、魚油を与えられたグループとそうでないグループでは、魚油を摂取したグループで有意にストレスの耐性が上がっていたそうです。つまり、「神経が図太くなっている」と言いますか、「落ち着いている」ということかもしれません。

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日本で魚油のサプリメントを買おうとすると、色々なメーカーから出ているのですがランニングコストは結構張ります。ご希望の方にはエニシ本人が個人輸入して実際に毎日摂取しているコスパ最強の(笑)ものをお教えしますのでお問合せ下さい。一瓶が約4000円ですが、1日に一粒の規定量を摂るのみであれば180錠で半年持ちます。1ヶ月667円、1日約22円というランニングコストです。

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