本当の人心救済

平成27年度第2回中日本生涯学習センター概論講座(ゴールデンウィーク講座)資料より
転載させて頂きます。

「本当の人心救済」井出大先生

「人心の開発救済」というと、すぐに他人を開発する、救済するというように考えがちです。自分以外の者は“人”で2人以上は“団体”です。その最も小さなものは“夫婦”です。夫婦中の良い温かい環境の中で子供は正しく育っていくのです。ここにも“原因と結果の法則”が働いています。

廣池千九郎氏は「人心救済とは、人にものを説くにあらず、幸せになった姿を見せることである」と教訓されています。結局、個々の人様が幸せになることが大切だとおっしゃっています。

私達は、人心救済を何かしら人の為にやっているような錯覚に陥ってしまいがちですが、これはモラロジー(道徳科学)をよく学んでいない証拠です。モラロジーの原点を読んだだけでは、モラロジーの本当の深いところは分かりません。実行しなければ分からないのです。触ってみないで、持ち上げてみないで、味わってみないで、読んだだけで良いとか悪いとか論じていることが多いものです。実行して初めて教えの深みが分かります。

「自分が食べたらこうだった、だからあなたも食べてみてください」と言わなければ駄目なのです。言葉を重ねることは必要ないのです。本当に心の底から「どうぞあなたも幸せになってほしい」という気持ちを持つことが大切です。心の豊かな家庭を近所の方が見れば、自分もあのような道徳的な心の豊かな家庭を作りたいと思うでしょう。これが「人心の開発」であると廣池千九郎氏は申されていました。「人心の開発」とは何も人に話すことではないのです。「幸せな姿、幸福な姿、道徳的な姿を示すことであります」という訓示が出されております。

お子さんは「お父さんのようになろう、お母さんのようになろう」という心を抱きます。ここに廣池千九郎氏が最も重視された「伝統尊重」「伝統祖述」(祖述(そじゅつ):先人の教えを述べること)という心が芽生えてくるのです。そして、両親は、子供を社会の平和に貢献するような、人様のお役にたつことでできる人物に育てようとします。この両親の心も廣池千九郎氏が教えて下さった心に添っていこうという姿勢ですから「伝統尊重」「伝統祖述」ということになるのです。これで一家一門が全て天地の法則に従って歩いていることになるのです。これが、廣池博士が理想とした家庭であるのです。

私は、モラロジーにご縁を頂いてからまだ僅か3年余りです。モラロジーとは何かを、論文や関連書籍で学ばせて頂いているところです。お陰様で目から鱗が落ちる内容が多く、日々感動と感謝の日々を過ごさせて頂いております。

自分自身が日々モラロジーを実行し、幸せになっている姿を他人様にお見せすることが人心救済になっていたのですね。

今後も、日々モラロジーを学ばせて頂き、更に実行し、自分も家族もみんなが幸せになり、その幸福な姿、道徳的な姿を周囲の方々に示せるよう過ごさせていただきたく思います。

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