批評家はしきりにレバノンのレイプ法の廃止を促している。

批評家はしきりにレバノンのレイプ法の廃止を促している。

 

議会は、もし被害者と結婚すれば、レイプ犯の判決が減刑されるのを可能にしている法律を無効と判定する提案を考慮するであろう。

 

オリビア・アラバスター記

 

ベイルート‐レバノンの女性の権利活動家が勝利したことが判明した。議会の委員会は最近、レイプ犯の判決が被害者と結婚すれば減刑されるのを可能にしている法律を無効とすることを勧告した。

 

しかしどれほどの女性たちがその法律に影響を受けてきたのかを述べるのは難しい。ローラ・マスリ、ローカルジェンダーライトNGO、ABAADのシニアプログラムマネージャーは言う。最も可能性が高いシチュエーションは、被害者がレイプ犯を知っている場合‐従兄弟や近所の人の様な‐であり、緊密なコミュニティが被害者に結婚の申し出を受け入れるよう圧力を積み重ねている、ということである。

 

「心理的なトラウマがあります。」マスリはアルジャジーラに語った。「被害者は通常セラピーを受けねばなりません。彼女たちはセックスに嫌悪を感じるかもしれません。・・普通、被害者たち、少女たちは(レイプ犯と結婚しろと)家族のメンバーに強いられています。彼らはあなたがたを責めるかもしれません。また家族の名誉を守るために結婚を推し進めるかもしれません。」

 

レバノンにおいてレイプで有罪と宣告された男性は、最高で禁錮5年に直面する可能性がある。法律の変更案は最高で7年の判決に増し、レイプを女性に対する犯罪であると分類している。

 

「(現在)、法律はレイプ犯を犯罪者と考えていないか、示していません。」マスリは言った。心理的なトラウマに加えて、暴力的なレイプは女性の性的な、また生殖に関する健康を長期にわたって傷つける可能性がある。

 

先月、レバノンの議会の、統治と公正のための委員会は、国家の刑法522条、レイプ、誘拐、法定レイプを犯したものが、被害者と結婚した場合判決が停止するという条項を無効とすることを勧告した。

 

勧告は現在議会を通り、進行は数か月はかかるものとみられる。

 

議会の委員会のメンバーは、アルジャジーラによるこの件についてのコメントの求めに答えていない。

 

レバノンでは各週につき4人の女性が性的な被害者になったと申し出るとマスリは言う、警察を要請するが、司法制度に対する信頼の欠如も含め、様々な理由で多くのレイプが報告されていない。

 

被害者を加害者と結婚させることによって被害者を守っているというのはとても家父長制的な概念である。それはレイプ犯に、レイプをするよう奨励し、レイプ犯は被害者が汚名のために申し出ない、またはレイプ犯が被害者と結婚出来ると知るようになるのである。

 

ロサーナ・ベーグム、中東と北アフリカにおける人権監視の女性の権利調査員

「これは地域全体に広がる問題です。」ロサーナ・ベーグム、中東と北アフリカにおける人権監視の女性の権利調査員は言う。「レイプ被害者を取り巻く恥と汚名が、女性や少女たちが報告するのを思い止まらせています。そしてレイプ犯に咎めなしの感覚を与えています。」

 

「レイプされた少女や女性たち、とりわけ彼女が処女であった場合、結婚はもはや出来ないとみなされます。だから、法律を作った人は、被害者にレイプ犯と結婚する機会を提供することは被害者を守っていると感じる傾向があるのです。」ベーグムはアルジャジーラに語った。「被害者に加害者と結婚するのを受け入れさせることによって、被害者を守っていると考えるのは、非常に家父長制的な考えです・・それはレイプ犯にレイプをしなさいと勧め、被害者は汚名のために申し出ないだろう、あるいはレイプ犯に被害者と結婚できると知らせています。被害者に自分と結婚しろと脅すのは素晴らしい方法なのです。」

 

レイプ結婚免除法は過去の「遺物」であると記述しているものの、ベーグムはこのような法律の支持者たちは、女性や少女たちを本当に守っていると信じていると記している。「実際は、正反対なのです」

 

法制度を近代化することはよいステップですが、彼女は加えた、中東を横断する性教育の徹底的な見直しもまた急務なのです。

 

「これは全て女性や少女の性的な自主権に帰着するのです。」ベーグムは言う。「私たちが汚名について話す時、恥ずべき女性や少女たちについて話しているのです。それは彼女たちの行動を左右し、彼女たちは誰と一緒に出掛け、セックスをするかしないかを自分で決めることにはならないのです。」

 

その地域の他の法律は、レバノンにおける姦通罪の法律も含め、同じく無効にされるべきであるとベーグムは言う。そのような法律は女性や少女たちに不釣り合いに影響を与える。というのも彼女たちがはっきり目に見えて妊娠しているという時にしばしば事が明らかになるからである。

 

それでも、ナジーハ・Baassiri、ベイルートのファッションを学ぶ学生、31才は廃止の提案を、「なにも変えることはないでしょう。」と言う。

 

「もちろん、このような古風な法律を取り除くのは良いことですが、本当にそういう問題ではないのです。」彼女はアルジャジーラに語った。「もしあなたがレイプされたら‐進み出ますか?またもしそうしたならば、対処する人々はあなたをどう扱うでしょうか。なぜなら彼らは大抵全て男性なのです。」

 

Q&A:戦争の手段としてのレイプが永久になされないために

 

「警察のトレーニングが肝要です。というのも女性や少女たちは、自分たちの申し出が真剣に受け止められ、正義がなされることを全く信用していないのです。」彼女は加えた。

 

「女性は他の女性を侮辱することもします。彼女たちは支えになりません。このような全ての価値観は社会や家族に固く固定化しています・・これは誰かが社会的な法律を止めるよう署名したところで、それらをはるかに超えているのです。」

 

そのような問題についての実質的な変化は、「長い時間がかかるでしょう。おそらく一世代かもしれません。」ベーグムは認めた。「でも今スタートしなければなりません。」

 

ABAADはレイプ結婚免除法の無効を強力にキャンペーンしてきたが、運動は継続している。

 

マスリは現在、レバノンで違法とされている中絶、また違法ではないとされている夫婦間のレイプについて熱心に取り組んでいる。両方とも人事宗教法廷と定義され、司法部には定義されていない。そしてそれらは「敏感に」扱われる必要があるとマスリは言う。

原典:http://bit.ly/2jcVuMO

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