99%のマトモな常識と、1%の病んだもの

市販のモノは買ってはいけない。だから手作りでまかなうべき。

そんなノリで市販の化粧品とかを否定して、手作りで作った化粧品を塗り続けて10年経ってみたら、結局の所シミだらけ、市販のごく普通のものを使っていた知り合いの方が全然キレイで・・なんてオチでしたという話があります。

手作りというのは極端にしても、この手の論説を展開するのはおおかた、ネットワークビジネスの会社とか、新興の直販メーカーだったりするわけで、業界の最大手からしてみたら資本力から抱える人員の人数から質から、比べものにならないケースが大半です。例えば化学で博士号を持っている人というのは間違いなく凄いのですが、だからといって一人で何でもかんでもできる訳ではなく、何らかの理論を展開・検証するためには相当の時間やら機材やら素材やらが実験に必要で、一人の博士と10人の博士が勝負したら、一人では99.99%負けます。信念だとかそういうものではそう滅多に覆せない結果が、冷酷に出ます。

市販の化粧品とかに含まれるある種の物質が、これまたある一定の割合(大抵の場合には、相当パーセンテージとしては低い)の人達には何らかのネガティブな効果が出てしまうということはあります。しかし、99.9%の人たちにとっては、一生使い続けても何らの悪影響が出ない、という水準に安全であるということを、それこそ何人もの人間が担当して何度も追試験を行い、安全だと証明した上でモノは世間に流れてきているのです。残り0.1%の人達に起きる何らかの悪影響だけを拡大解釈して、「とんでもない有害なものをばらまいている」というのは明らかに極端ですし、それこそ科学的ではないと思うのです。

水道水に入っている塩素だって、そりゃ100%の溶液に人間を浸したりしたら即死です(笑)ところが、ごく微量に入れておくことで水道管の中に雑菌が発生することを防ぎ、それが原因の伝染病の類いなどを防ぐという立派な目的があり、入れないことで発生するこのての事故と比較すれば、水道水の塩素は一生飲み続けても何らの問題の無いレベルに調整されています。それが99.99%の人には当てはまるという次元で証明されているからこそ、こうなっているのです。(塩素の臭いが嫌なのは私も同じです。ですから、自分が飲む手前のところで結構高い浄水器を使って塩素を抜き、美味しい水に仕立てています。)

一見、素晴らしい活動をされている方々のバックグラウンドとして、「ものすごく極端な、非科学的な話をしている」というケースが多々あるので、ここのところは注意が必要です。たとえばある人にとって、ある物質は酷いアレルギーを起こす物質だった。だけど99.99%の人にはそんなことは起きなくて、むしろ利益の方が大きい。そうなったら、本当に申し訳ないのだけれども、0.01%の人には単純に、それを使わないで下さいとしか言いようがないのです。その人の体験談だけを持って拡大して、世間一般に対して危険だとは言えないのです。

しかし、とは言っても世の中には、本当に間違ったろくでもない常識というのも数は少ないですが流布されていて、それによって不利益を被っている人もいます。(実際、糖尿病なんかはこれが根本的な解決策だとおぼしきものが存在しているのに、国が税収目当てに黙殺しているようなところが、ホントにあります。)

こういうバランス感覚が重要なのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る